杏葉牡丹

先日、市川海老蔵襲名披露公演に行ってきました。

もともとそんな公演が徳島であることも知らなかったのですが、知り合いから
「家族が買ったチケットが余っているが行くか」
と勧められもちろん二つ返事で行くことにしました。

演目は
「 源平布引滝 実盛物語 」
「 十一代目市川海老蔵襲名披露 口上 」
「お祭り」
でした。

海老蔵さんを観にいった知り合いに、よかったよときき、期待しすぎなくらい期待していたのですが、その期待はまったく裏切られませんでした。

口上が見られたことも本当に滅多にない機会なのでよかったです。
とにかく終わったあとはボーっとしっぱなし。
美しい所作、美しい言葉。
日本人でよかったなあとしみじみ思った日でした。

見てると体がびりびりしてくるのが良くわかりました。
武道の試合を見てるときとおんなじ感じ。
ここ数年、自分の感覚を失いがちなのですが、こうやって確認できるのはありがたいです。

自分の方向はこっち、心の震える感覚を頼りに手繰り寄せたものと睨み合います。
心地よい緊張感。
ああ、またこのびりびりを体験したいなあ。

杏葉牡丹
ところで成田屋の替紋は雷門と同じ「杏葉牡丹(ぎょようぼたん)」です。
パンフレットに印刷された篭さまと同じ紋を見てにっこり。
その昔、雷門の一門は、市川雷蔵より許されて(?)この紋を使うこととなったんだそうです。

杏葉牡丹は「助六」では色差しの粋な縫紋なんだそうです。
とてもよい表現で詳しい説明があるので、よかったら下のリンクを見てください。

替紋の杏葉牡丹
http://www.kabuki-za.co.jp/info/ebizo/no3.html

津軽藩藩主であった津軽氏も同じ杏葉牡丹(津軽牡丹とも言われています)です。
清和源氏の系統ではないかといわれています。

最後はどうしても雷門つながり。
最近、ほんとに巻き込まれているなあ。(笑

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